秋の鰆を狙う電気釣り漁に今期初で行ってきました。
※電気釣り漁とは夜間に漁火を焚いて魚を集めながら一本釣りを行う漁
今年のサワラは遅れていてまだ少ない事は知っていましたが、本格的に電気釣り漁をしている船がまだいなかったので抜け駆けしてやろうという黒い心で出港。
電気釣り漁は海が澄んでいた方が海底に光がよく届くので好条件といわれていて、この日は澄んでギラギラで大漁の条件は整いました。
日が沈んで電気を焚き始めてから一時間程でイワシ子が集まりだして魚群探知機も熱い反応。
鰆をおもてなしする条件は整いました。
おっ!
さっそく一本の竿にアタリが。
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サバかよっ。
いやいや悪くない。
秋の鯖は高級魚。
こいつとサワラはセットみたいなものだから必ず釣れるはず。
次のヒットも
その次も
おいおい何か様子がおかしいぞ・・。
そこそこ好調に釣れるサバを一生懸命に釣り続けていて、ふと気付いたら時計の針は深夜1時をまわっている。
ここまでの間に、長い体でギザギザの歯をした魚を一匹も見ていない。
トモ(船の後方)で釣っている父親にも一応確認。
自分「サワラ釣れた?」
父「いや。いない。」
そこでようやく気付く。
『今年はサワラがいないんだ』
結局は朝方に大物5キロと2.5キロと1.7キロのサワラわずか3匹。
サバは最後まで好調で最終的に一尾600g以上の大きめのサイズが主で120キロ程の釣果。
他はトラフグ風の偽物フグとシマフグ
他はまかない程度のアジ
サバだけでは商売にならないので、台風の影響によるシケの間に板曳き漁の切り替え準備をします。
抜け駆けしようとする黒い心がそもそもいけないのかも。
釣り専門の船もいるので、サワラの良い情報が聞こえるまで板曳き漁に専念する予定。
次回出漁時から夏期はお休みしていた会員店様への直送も再開する予定です。